愛するペットが亡くなった時…。
突然やってくる可能性のあるペットの死。可愛がっていたペットのため、気持ちとしては最期の旅立ちにはできる限り費用を惜しまず出してあげたいけれど、出費の多い月、給料日前、何かと物入りな年末年始と、実際にはあまり多くのお金をかけずに供養をしたいと思う方も多くいらっしゃることと思います。
また、終末期の治療のためにかなり多くの医療費をかけたため、亡くなった際の葬儀にかけられる経済的な余裕が無いという場合も多々あります。
“ペット葬儀、安いところにお願いしたいけれど雑に扱われたりしないだろうか”
“質が悪いペット葬儀会社に依頼して失敗したくないけれど金額が安いのは助かる”
など、葬儀費用やペット火葬業者の質などへの不安を感じたり悩まれたりすることがあるかと思います。
結論から言えばチラシやホームページに記載されているペット火葬の料金の価格だけで、サービスの質を測ることは難しいです。
企業努力で、安くても良いサービスをしている会社もあれば、残念ながらその逆のペット葬儀業者も実在します。
ではどうやって質の良い業者を探したらいいのしたらいいのでしょうか。
ペット葬儀社を運営する中で感じる、費用と業者の質を含めた考察と、失敗しないペット葬儀社の選び方について書いてみたいと思います。
もくじ
値段だけでペット葬儀社を判断するのはやめましょう
ペットの火葬費用とは、亡くなったペットを火葬する費用のことを言います。
火葬でかかる費用は、ペットの大きさや体重、火葬方法によって決まっているのが一般的です。
ほとんどの料金設定において、身体の小さなぺットであればあるほど料金は安くなり、大きければ高くなります。
ペット火葬の種類には主に「ペット霊園などの施設での火葬」「移動火葬(訪問火ペット葬)」の二通りがあります。
ペット霊園はこちらから連れていく必要がありますが、移動火葬の場合は自宅まで来てくれるメリットがあります。ただし、出張料がかかる場合もありあます。
またお骨を拾うかどうかや、個別に火葬するかどうかによって、
「立会個別火葬」「一任個別火葬」「合同火葬」などの希望のプランにより値段が異なり、一般には左から順に料金が高い傾向にあります。
また、火葬だけなら自治体によって対応してくれる場合もあります。費用は安価ですが火葬に立ち会う事や合同火葬のため返骨がされないことも多いです。
ペットの葬儀には様々な選択肢があることを踏まえた上で、自分がどのようなペットの葬儀を希望するかをまず決めましょう。
値段だけで決めるのではなく、必ずどのようなサービスがあるのかを確認して、ご家族様の希望に沿ったご葬儀を依頼しましょう。
また、実際にその業者を利用された方の口コミを参考にされたり、可能であればその会社や施設に電話や訪問をして、実際の印象を確認していただくこともお勧めします。
安くて良心的なペット葬儀社を探すにはどうしたらいい?
「ホームページでペット火葬業者を検索し、いくつかの業者の中から価格が安い業者に依頼したところ、お骨上げが別料金だったり、対応が雑だった。」
「安いと思っていた価格には骨壷や覆い袋の代金が含まれてなく、結局その分の代金を追加して払った。」
「オプション商品を強引に勧められた。」
など、大切なペットのお見送りにいやな思いをしたり、後悔を残したりしないためにもペット葬儀社選びは重要です。
良心的で、そしてできらた安く、ペット葬儀社を探すにはどのようにしたら良いのでしょう。
ペット葬儀社の目線から見た、良いペット葬儀社を探すポイントをご紹介します。
料金表示は明瞭で税込表示か
表示料金の中に「骨壷」や「覆い袋」出張や送迎の代金が明記されていることを確認しましょう。
また、税抜表示になっていないか確認しましょう。
安く見せることは商売上手の基本かもしれませんが、利益重視の方針は端々から対応に現れてしまうもの。
コストがかかることを理解いただいた上で正直に総額を表示している方が信頼がおける会社だと思います。
お客様のことを考えた良心的な表示であれば、安心して依頼できます。
複数のペット火葬業社に電話して料金を聞くこと
複数のペット葬儀社に見積もり聞くことで費用の相場や会社ごとの印象を知ることができます。
亡くなられてからの辛い時に電話をかけるのは大変なのですが、後悔しない見送りのためには必要かもしれません。
もしもの時のためにと、あらかじめお電話をいただいて確認を取られている方もいらっしゃいます。
また、その時の電話対応で信用がおける業者かどうかの判断材料の1つとされるのも良いでしょう。
初めてのペット火葬依頼の場合、分からないことも多かったり、納得するまで説明を聞きたいこともあるかと思います。質問に丁寧に答えてくれるかどうかも、「この業者に大切なペットを任せて良いか」の判断基準になるでしょう。
ちなみに後述しますが、ウェブ上の全国のペット火葬業社を仲介する業社に電話すれば相見積もりが一斉に取れると思う方もいらしゃいますが、上手くいかない場合もあるのでご注意ください。
景品表示法スレスレのウェブ広告に気をつけよう
最近は検索や依頼においてはインターネットから行うことが多いかと思いますが、「〇〇円〜」の表示は注意しましょう。
一番安い価格を掲載して、実際見積もりを取ってみると値段が高かったという場合があります。
また、追加料金が発生する事案が散見されているにも関わらず「追加料金なし」を謳っていたために
インターネットでの景品表示法違反で、イオングループの葬儀会社『イオンのお葬式』や、株式会社ユニクエスト『小さなお葬式』など、措置命令が出された事例もありました。
(参考:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/release/2019/ )
近年、葬儀会社をウェブ上で仲介している業者がかなり増えましたが、葬儀プランの価格を比較して、お得感を強調した景品表示法違反スレスレの表記も多々見受けられます。
ペット葬儀仲介業者の評判
残念ながら、ペット葬儀においてもウェブ仲介業者の評判はあまり良くありません。
弊社にもこういったペット火葬の仲介業者から『ペット火葬の下請け業者になってもらえませんか』と提案されることがありますが、全てお断りをしています。
仲介業者と契約すれば、当然仲介手数料が発生するので、結果としてそのお金はお客様が支払う料金に上乗せされるか、サービスの質を低下させる要因にも繋がると感じています。
さらに、私共が下請けとしての業務委託を断る理由としては、仲介業者がHPに掲示している内容と弊社のサービス内容や値段がかなり違っているために、結果お客様から不信感を抱かれる可能性が大きいと感じているからです。
実際に弊社の最安値の価格よりもさらに安い料金が仲介業者HP上に掲載されているため、よく読み込まなければ大半の方は勘違いします。
また、すでに『全国どこでも対応』と掲載していれば、お客様からすると全国のほとんどのペット火葬業社が仲介業者と契約を行なっていて、電話一本で一括で相見積もりが取れると思ってしまいますよね。
しかし実際には、その地域のペット火葬業者とまだ契約をしておらず、仲介(紹介)ができる状態ではないのに、全国展開をしている企業で信頼があるように見せるために、「全国どこでも対応」と謳っているという場合もあります。
実績のあるペット葬儀社であっても、そのような仲介業者と契約せず、自社で予約を受け付けているところはかなりたくさんありますので、一括で見積もりを取ったつもりでも実際に他に電話した方がよっぽど安くて良いサービスだったということもありえます。
実際にこのようなウェブ仲介業者に問い合わせしたご家族様にお話を聞いたのですが、
お客様からコールセンターに電話があると建前上、全国どこでも対応と記載しているので、対応できなくても電話口では、『一旦葬儀社に確認を取ってから折り返します。』と伝えられたそうです。
すぐに、『契約している業者がない地域なんです。』と答えてくれれば、まだ正直なのでしょうが、
数日後に連絡がきて『探したけれど、すぐに対応できる業者がありませんでした』と返事をされたそうです。
問い合わせをした手前、別のところに予約しては悪いからと、お客様は亡くなられたペットちゃんとともに数日間返事が来るのを待っていたそうです。
待っている側の気持ちを全く加味していない対応に、やるせない気持ちになったそうです。
かなり踏み込んで他業者の批判的な内容を書きましたが、利益重視の方針だけではなく、顧客の心情に寄り添った企業が増えてくれることを願っています。
失敗しないペット葬儀社の選び方
せっかくの大切なペットちゃんの葬儀・火葬が満足のいくお見送りができなかったとのことがないように、葬儀社選びは後悔のないように行いたいものです。
失敗しないペット葬儀社の選び方についてこちらの記事も参考になさっていただけたらと思います。