ペットが亡くなったら

交通事故にあった猫。見つけた際の処置やご火葬について

交通事故にあった猫を見つけたら

車を運転していたり、同乗していて突然道に飛び出してくる猫にヒヤッとした経験はありませんか?

走ってくる車に自ら飛び込んでいく動作だったり、思ってもいないタイミングで急に道路を横断しようとしたり…。

犬と比べると猫の生態的な特性などもあり、交通事故のケースを含むと負傷動物の数は犬の10倍以上というデータもあるそうです。

路上で猫の亡骸を見た際は、なんとも言えない胸が締め付けられるような気持ちになります…。

ここでは、猫の交通事故に遭遇した時の対処法についてみていきましょう。

猫の交通事故の現場に居合わせたら

負傷した亡骸に触れる際は、ポリ手袋やビニール袋があれば手に装着し、血液や体液が付着しないように注意しましょう。

①安全な場所に移動してあげる

路上の場合再び車両にひかれてしまったり、カラスなどのほかの動物につつかれたりしないように安全が保たれる場所へ移します。

②保冷して、容器やビニールを利用して密閉できる環境を作る

外傷があったり、出血がひどい場合はガーゼやタオルなどで覆ってあげてから処置されるとよいかと思います。

箱や容器、ビニールにお身体を安置し、臭いや虫を防ぐためにも密閉します。

氷やアイスノンなどの保冷剤で頭部・胸・脇の下・お腹の辺りにあてて冷やします。ご遺体の傷みの進行が進みにくい、直射日光があたらない 涼しい場所に安置します。

③外傷がある場合は、早めに火葬を

腐敗や臭気、虫の発生などの衛生面の問題が発生することがありますので、早めにご火葬されることをお勧めしています。

自分で処置が難しいと感じた場合や危険な場所にある場合

先ずはお気持ちを落ち着かせて自分の自身が安全な場所にいるかどうかを確認しましょう。

車の往来の激しい危険な場所であったり、心情的にご自身での処置が難しいと感じたら、

無理をせず、国土交通省や各自治体の役所に連絡をし、亡骸を引き取ってもらうという方法がございます。

ペットが轢かれていたらどこに連絡する?

ペットの亡骸に限らず、野生の動物が轢かれていた際の対処としても把握していると万が一の際によろしいかと思います。

いずれの連絡先の場合も、“飼い主が分からない、またはいない動物”の引き取りは、無料で収集・処理を対応してくれます。

・国道や高速道路の場合

発見した所が国道や高速道路だった場合には国土交通省の道路緊急ダイアル(#9910)へ連絡を入れましょう。

道路緊急ダイアルは、道路の穴ぼこ、路肩の崩壊などの道路損傷、落下物や路面の汚れなど、道路の異状を受け付けている国土交通省の番号です。

24時間・無料で受け付けており、連絡すると住所・事故の状況・轢かれてしまった動物の状態などの情報を聞き取りした上、亡骸を回収しにきてくれます。

亡骸は清掃センターでの対応とはなりますが、報告された動物種・轢かれた位置などはデータ化され、動物柵や新しい道路を造る際の参考資料となるそうです。

・国道以外の場合

発見した場所が都道府県道・市町村道などの国道以外の場合は、各自治体の役所へ連絡するようにしましょう。

自治体によって回収の方法や火葬の場所の違いがあるようですが、中には回収した後に合同で火葬後、共同墓地に埋葬される場合もあるようです。

・道の帰属がどこか分からない場合

時間帯が夜間であったり、国道・都道府県道などの区別が分からない場合は、先ほどの国土交通省の道路緊急ダイアル(#9910)に連絡してみましょう。管轄が違うようならそのまま繋いでもらえたり、管轄の連絡先を教えてもらえる場合があります。

また、家の周りなどで轢かれてしまっている場合は、お住いの自治体(市区町村)の役所・役場への連絡となります。

自治体によって多少対応等が異なるかもしれませんが、委託された業者さんが亡くなられた動物を引き取り、適切に対応してくれます。

・公共の場所や私有地への埋葬は違法となる

ペットの亡骸を、近くの空き地などに埋めてあげようと考える方もいらっしゃると思いますが、それが公共の場所や他人の私有地だとしたら違法になってしまいますので気を付けましょう。

事故にあったペットにまだ息がある場合

地域によっては動物愛護相談センターで一時保護をしてくれます。(7日間まで)

お住いの地域の動物愛護相談センターへ直接連絡するか、最寄りの警察署・交番等で相談を受け付けてくれるようです。

※保護したペットが飼い主が分からない、またはいない場合でも、動物病院等へ連れて行かれた場合の治療費については、自己負担になります。

自宅前で亡くなっていた猫ちゃんを火葬してあげたご家族様

弊社にも、ご自宅前や敷地内で見知らぬ猫ちゃんの亡骸を見つけられご火葬依頼の連絡をくださった方、偶然猫ちゃんの交通事故に遭遇され、傷を負った猫ちゃんを動物病院に連れて行かれましたが息を引き取られてしまい、その子のご火葬をご依頼くださった方もいらっしゃいます。

そのご家族様方は、ご自身の飼い猫ちゃんではありませんが、火葬料や動物病院の治療費を負担され小さな命を大切に、丁寧に弔われました。

“見て見ぬふり”の風潮も少なくはないこの世の中、なかなかできることではございません。

それぞれ色々な事情もあり、助けてあげたいと思っても、全ての人が手を差し伸べられる状況ではないことと思います。

猫ちゃんの交通事故に遭遇した場合、あなたならどうしますか?こちらの記事もよろしければ合わせてご覧ください。

死にそうな野良猫を見つけたら、あなたは動物病院に連れて行く?

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コメント

  1. あかね より:

    今日、道で轢かれて亡くなったネコを見つけた際に参考になりました!ありがとうございます!

    1. soyofuku より:

      記事を熟読していただき大変恐縮いたします。

      遭遇してしまった小さな命のその後…。見て見ぬふりの風潮も少なくはないこの世の中、あかね様が記事の内容を参考に行動をとっていただいたことはなかなかできることではございません。

      お優しいそのお気持ちに応え、きっとネコちゃん、来世は元気に生まれ変われることと思います。

    2. soyofuku-soyofuku より:

      お伝えくださってありがとうございます。
      とてもつらい場面に遭遇されたのですね…。亡くなった猫ちゃんに心を寄せてくださったこと自体が、立派な供養の一歩だと思います。
      向寒の折、お体ご自愛下さい。

  2. まろ より:

    今日馴染みのない土地で轢死した猫ちゃんを見かけました。首輪を付けていたので、なんだか居ても立っても居られなず、とりあえずと思い国土交通省に電話をしました。対応してくださったのでホッと一安心しました。ですが、外で亡くなってしまったとは言え、飼い猫ちゃんです。飼い主さんは愛猫が無くなったことを知ることもできないのでしょうか。

    雨で視界も良くなかったので、これ以上後続車に轢かれることがないように、道路脇に亡骸をよけました。まだ硬直はしていなかったので轢かれたばかりだったのでしょう。

    連絡した担当者さんが引き取るまでの間、亡骸があまり人の目に晒されぬようにと思い持っていたフェイスタオルを被せておきました。

    果たして私の行動は正しかったのでしょうか。

    歯がゆい。

    1. soyofuku-soyofuku より:

      とても胸の痛む状況に遭遇されたのですね…。その場で猫ちゃんに心を寄せ、できる限りのことをされたお気持ちが伝わってきます。
      このような状況で見つけた側として出来る事には限界もあるかと思います。
      見て見ぬふりをせず、寄り添ってくれたことは猫ちゃんに伝わっていることでしょう。
      歯がゆいお気持ちも、優しさの裏返しです。
      猫ちゃんは、最後にまろ様の優しさに触れて旅立ったことと思います。

  3. ととみ より:

    今日の帰り道、ねこちゃんが轢かれて亡くなっていました。。
    我が家にもねこちゃんが居るので自分のこだったらと考えてしまい、どうしたらいいのか分からず探していたところ#9910を知り電話をさせて頂きました。
    参考になり、とても助かりました。
    ありがとうございます*

    1. soyofuku-soyofuku より:

      とても思いやりのある行動でしたね。
      #9910に連絡してくださったことで、猫ちゃんも安心して旅立てたと思います。
      ご自身の猫ちゃんと重ねてしまうお気持ちも自然なことですし、その優しさが伝わってきました。
      こちらこそ、温かいお気持ちをありがとうございます。

  4. タナカ ユカリ より:

    捨て猫ですが3年ほどお外てえさをやり続けていました昨日は近所の敷地でしんでるようです
    見つけて駈け寄ろうとして主人に病気があったら伝染るから放置さました何が出来るか迷っています

    1. soyofuku-soyofuku より:

      とてもつらい状況に遭遇されたのですね…。にもかかわらず、返信が大変遅くなって申し訳ございませんでした。
      3年間もごはんをあげて見守ってきた猫ちゃんですから、放置するのは胸が痛まれたことと思います。
      一般的な対応では、道路で亡くなった動物は、#9910へ連絡すると対応してくれます。敷地の場合は自治体・市区町村の役所(環境課・生活衛生課など)や保健所が対応してくれることが多いです。
      感染症の心配についてですが、亡くなった動物から人に直接感染する病気は基本的に多くはありませんが、野生動物等は感染症のリスクがとても高いので、いかなる動物でも亡骸を触れる際には手袋を使い、処理後は必ず手洗い・消毒をするのが安心です。

      タナカ様が駆け寄ろうとしたお気持ちも、迷いながらも「どうしたらいいか」と考えたことも、猫ちゃんへの優しさの表れです。放置するしかないと感じても、心を寄せてくださったこと猫ちゃんに伝わったことと思います。

  5. あおい より:

    中学生です。およそ30分くらい前に父親が野良猫ちゃんのご遺体をうちの道路の真ん中で発見して、私は怖くて見れませんでした。何ができることはないかおもって見たけど、怖くてできなかったです。でもやっぱり見過ごせなかったです、親にお願いして、自治体に電話してくれるそうです。もう夜なので、ご遺体の回収は明日の朝になるそうです。助けられなくて本当に本当に残念です。今回の野良猫ちゃん守れなかったけどこのサイトを見てとても参考になりました。これからはこういうこともあるんだなって思って用心して事故に会っちゃった猫ちゃんを助けます。ありがとうございます、

    1. soyofuku-soyofuku より:

      とても優しい気持ちで行動されたのですね。あおい様の優しいお人柄がコメントからも伺えました。
      その時は驚かれたことでしょう。怖くて近づけなかったとしても、見過ごさずに「どうにかしたい」と思い、自治体に連絡するようにお父さまにお願いしたことは立派な判断だったと思います。
      猫ちゃんを助けられなかったとしても、最後にその子のこの世に生まれた尊厳を守るために動いたこと自体が猫ちゃんのご供養になったことでしょう。
      お辛かったでしょうが、とても大切な経験をされましたね。
      これから寒さが増してきますのでお体ご自愛下さい。

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