ペットの遺骨と保管方法

ペットのお骨を散骨するなら知っておきたい法律とマナー

ペットの散骨のマナーと法律

ペットちゃんがお亡くなりになった後、ペットちゃんのご遺骨をどう供養するかを考えたときに“散骨”をして「自然に還してあげたい」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。

けれど、人の散骨は聞いたことがあるけれど、ペットはどうなんだろう…。

何か決まりごとや法律はあるのだろうか…。などの疑問もあるかと思います。

ペットの散骨について理解し、思い出に残るご供養ができるよう、散骨についてまとめてみました。

ペットの骨は散骨することはできる?

結論から申しますとペットのお骨は散骨することができます

ペットのご遺骨の散骨は、ペットの葬送のひとつであり、廃棄物を投棄する行為とは明らかに性質が異なります。

火葬されたペットのご遺骨は、社会通念上「廃棄物」には該当しないとの見解が環境省からも出されています。

(公布日:昭和52年7月16日環整125号)

また、現状でペットの散骨を禁止するような条例や法律はありません。

 

ただし、どこにでも散骨していいというわけではありません。

散骨もマナーを守って行わなければなりません。

散骨する際に許可・法律は必要?

ペットの散骨に許可や手続きは必要ありません。

国が定める法律においてペットの散骨に関する規則は特に定められていません。

 

人の場合、遺灰をまく散骨に関しては、刑法190条の遺骨遺棄罪に該当するかどうかを巡って議論がありますが、「葬送のため節度を持って行えば遺骨遺棄罪にあたらない」という見解のもと、一般に人の散骨は行われています。

また、法務省も公式に見解を出してはいないものの、この件を特に問題視してはいない様です。

 

つまり日本では、散骨は節度(常識的マナー)をもって行えば問題がないと言えます。

また、ペットの骨はそもそも遺骨遺棄罪の適用外であり、不法投棄と間違われる様な節度を著しく欠いた方法等で散骨をしない限り、ペットの散骨も問題はないと言えるでしょう。

節度ある散骨、“マナー”とは何か

散骨に決まりや法律はございませんが、「節度」=「マナー」を守らなければなりません。

一体、節度ある散骨とはどんなことを指すのでしょうか。下記にまとめてみました。

散骨場所の承諾を得る

もしも、散骨をする場所が第三者の土地であれば必ずお声掛けして、承諾を得てから撒いてください。

また、公の場や、海であれば漁場や海水浴場などは避けましょう。

お骨をまくということについて抵抗のある方もいらっしゃいますので周りに配慮した対応が必要です。

遺骨をパウダー状にしておく

遺骨はそのまま撒いてしまうと自然に還るのに時間がかかってしまいます。

また、散骨場所付近へやってきた人が骨を目撃してしまうこともあります。

骨が大きいと人の骨と間違え、通報されてしまうといった騒ぎになりかねません。

散骨の際は必ずお骨を原型がわからなくなるくらい位に砕くか(5mm以下程度の大きさ)、パウダーにしましょう。

お骨を粉末状にされるのに抵抗のある方や、お身体の大きなペットちゃんの場合などはご自身でパウダー状にするのは大変なことですのでペットのご遺骨をパウダーに加工できる業者に相談されるとよろしいかと思います。

周囲の方に邪魔にならないように散骨する

散骨、嫌がるペットのご遺骨を散骨するときは、周囲に人がいない静かな場所で行うようにしましょう。

散骨に対して良いイメージをお持ちではない方もいらっしゃいます。

人がいる場所で散骨をして、周りの方を不快にさせてしまう場合もあります。

また、もともと人が多い場所や、人の往来がある場所での散骨は避けましょう。

環境や公衆衛生に配慮して散骨をする

花、ペット、散骨散骨をするときに一緒に好きだったおやつやお花などを添えたいという場合は、できるだけ少量にしたり、おやつは腐って臭いや虫を寄せ付ける物を避けることが必要です。

また、お花であればビニールのついた花束を流したり、置いてきたりすることは避け、花びらのみを一緒に撒く程度にして環境に配慮した散骨を心がけましょう。

散骨のメリット・デメリット

散骨とは、ペットのご遺骨を遺灰(細かく粉末状のもの)にして、山や海にまくことです。「自然葬」ともいい、海に散骨すことを「海洋散骨」「海洋葬」などと呼ばれています。誰にでもできて、とてもシンプルな供養法だと思います。以下散骨のメリットやデメリットについてご紹介します。

散骨のメリット

・特別な許可や届け出が必要ない

・墓地購入や納骨堂への供養法と比べて費用がかからない

散骨のデメリット

・お墓参り、献花、焼香などができない

・遺骨を残せない

海へ散骨された方に話を伺うと、亡くなったペットちゃんと語りたくなると海へ出掛け、心穏やかにペットちゃんを偲んでいると話されていました。ご遺骨も一部を手元にとっておかれご供養されていたり、ペンダントに納め身につけられて残りを散骨された方もいらっしゃいますので、散骨についてはあまりデメリットといったマイナスな部分はないかと思います。

散骨の方法と種類

近年、供養のひとつとして「散骨」が注目されてきている中、その散骨方法も様々な弔い方が増えてきているようです。

海洋散骨・海洋葬

海洋散骨、ペット海への散骨は最も一般的に行われている散骨方法のようです。一般的には周りに迷惑のかからない場所まで船で沖合まで出て行うようですが、ペットちゃんの場合は沖まで出なくても、周囲に人がいない波打ち際などで静かにご供養されるのもよろしいかと思います。

自然に還りにくいお供え物やビニール付きの花束などを海に一緒に流されることも節度を欠きますので、細かい花びらにして幕ととよろしいかと思います。

山林葬、樹木葬

樹木葬山林や木の下に散骨する方法です。山林は私有地だったり国有地や自治体の所有地の場合もありますので事前に確認する必要があります。私有地の場合は持ち主の方にお声掛けし許可をもらうとよいでしょう。国有地や自治体の土地の場合は基本的には散骨ができないようです。もちろんご自分の所有する山やお庭の木の下に散骨するのであればまったく問題ありません。

空中葬散骨

海洋散骨や山林葬に比べると数は少ないですが、セスナ機やヘリコプターで上空から海へ遺骨を散骨する方法です。ペットちゃんの思い出の場所などの上空を旋回し別れを告げたあと、所定の海の上空まで移動し、海洋へ散骨します。

宇宙散骨

海洋散骨、山林葬、そして空中葬よりも珍しくスケールの大きい散骨法ですが、宇宙葬という方法もございます。遺骨を専用のカプセルに入れて、人工衛星打ち上げ用のロケットで宇宙に打ち上げるようです。

ペットの散骨に関する法律とマナーのまとめ

ペットちゃんの命を自然に還す「散骨」というご供養法はとてもナチュラルな方法です。

節度ある散骨を行えば、誰に咎められることなく、心づくしたご供養ができるのです。

散骨をされたその日からその場所が愛するペットちゃんの供養の場所となります。

形としては残らなくともその場所を訪れるたびにペットちゃんを想い、弔い、思い出としていつまでも心の中で生き続けることでしょう。

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