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ペットが亡くなったことを子供にどう伝える?

ペットが亡くなった時子供にどう伝える

家族の一員のように愛情を注ぎ、一緒に暮らしてきたペットちゃん。

人の寿命に比べて短く、いつかは別れの時がくるとは分かっていても、いざその時を迎えた際には大きな喪失感が押し寄せ悲嘆にくれるものです。

それはお子さん達にとっても同じことかと思います。

ただ、お子さんの場合、なんで亡くなったら火葬しないといけないの?なんで、ずっと一緒に居れないの?など、なかなか理解が追いつかないことが多くある中で、火葬の日はやって来てしまいます。

『だめ、絶対に焼かないで』と火葬炉の前で泣きながら小さなお子さんに言われることもあります。

私自身もご家族様も後ろ髪を引かれる思いで扉を閉めるその時は、込み上げるものがございます。

ペットが亡くなったという事実がまだ理解できないお子さんや、ショックを受けているお子さんにどのように親御さんが伝えているのでしょうか。

ここでは火葬に伺った際に実際にお話ししていた内容や、お子様に伝わり易い方法をご紹介していきたいと思います。

ペットが亡くなったことを子供にどう伝える?

心も身体も日々成長を遂げられているお子さんの成長。その発達段階によっては、ペットの死の受け取り方にも違いはあるかと思います。

しかし、家族同様に過ごしたペットちゃんの死を、お子さんの年齢の違いに関わらず、亡くなった事実を正直にお話されるのがよろしいかと思います。

正直に告げた上で、お子さんがその事実をどのように受け止められるかを静かに見守られて、その時のお気持ちに寄り添い、向き合われることが大切かと思います。

その際、普段と変わらぬ環境の中、手を握ったり、肩を抱いたりしてお子さんを落ち着かせた状態で、穏やかな声でお話されると良いでしょう。

曖昧で胡麻化した説明をしてしまうと、逆にお子さんを不安にさせ、混乱や不信感を抱いてしまうこともあるので、お子さんのご様子に応じてできる限り事実を伝えることは大切かと思います。

子供に伝わるよう、易しい言葉でシンプルに伝えたご家族様

小さなお子さんであればなおさら、「死」を理解し、受け入れ一度で納得できることは難しいかと思います。何度も繰り返し同じことを聞いてくることもあるでしょう。

ご火葬でお伺いしたご家族様は、お子さんから亡くなったペットちゃんが、

「いつ戻ってくるの?」

と、泣きながら純粋に再会を願う質問に、胸が締め付けられる想いと共に、どう返答してよいのか言葉が出なかったとのお話をされました。

その時は、その子にとって分かりやすい言葉や概念を使ってできるだけシンプルに答えてあげたそうです。

「ペットちゃんは死んでしまったんだよ。もう、一緒に遊んだり、触ったりはできなくなってしまうけれど、みんなの心の中でずっと忘れないようにしようね。」

「死」の概念について詳しく言葉にはされなくても、目を閉じて動かなくなっているペットちゃんの姿や、それを悲しむご家族様のご様子から、だんだんと「死」とは何なのかを感じることが出来るのではないでしょうか。

お子様は静かにご両親のお話に耳を傾けられ、葬儀の話をすると自分も見送ってあげたい気持ちを口にされたそうです。

その後、ペットちゃんのために似顔絵を描いたり折り紙を折ったりして自分なりにペットちゃんの死と向き合っていたようだとのことでした。

ご家族様もお子さんと一緒に、亡くなったペットちゃんの思い出を話しながら折り紙を折り、見送る準備をされたそうです。

「死」を例えて伝えたご家族様

例えば、亡くなったことをお子さんに伝えるために、例えの表現をされるご家族様もいらっしゃいました。

「ペットちゃんは、お星さまになったんだよ。お空からこれからも見守ってくれているからね。」

または、死後の世界を表現して、そこにお引越ししたとお伝えする方もいらっしゃいました。

「ペットちゃんは天国に行ったんだよ。だから、見送ってあげようね。」

絵本で伝えたご家族様

また、別のご家族様は「虹の橋」の絵本を読み聞かせされたそうです。

「虹の橋」とはペットを亡くされた方たちの中で、静かに広がった有名な詩で、その世界が絵本になり、ペットを亡くされた方の心をそっと包み込む暖かみのあるイラストとそっと語りかける優しい文章で、読み終わった後に気持ちを穏やかで前向きにしてくれる一冊です。

絵本であれば、小さなお子さんもペットちゃんとの“別れ”を恐怖や不安を感じることなく受け入れられるのかと思います。

虹の橋の絵本

ペットが亡くなったことを理解できる子供の年齢はいくつ?

5歳以下の子供はまだ理解が難しいことも

お子さんが生まれる前からペットを飼っている方などは、お子さんが小さいうちに死に直面することもあるかと思います。ただ、小学生未満の子どもはまだ死に対して理解が薄く、教えてもすぐに忘れてしまったり、解釈に時間がかかってしまうかもしれません

死んでしまったと伝えても、生き返ると思っていたり、どこか遠くに行ったことと同じような感覚で、「会えない」悲しみを抱え急に大泣きしてしまったり、なぜ会えないのか毎日聞かれることもあれば、日常の出来事に気が紛れてすぐに忘れてしまうこともあるようです。

6歳から9歳の子どもは少しずつ理解してきている

6歳から9歳くらいのお子さんは、死がどんなものかを少しずつ理解してきます。しかし、死の概念そのものを理解している訳ではないので、「死んだらどうなるの?」など死ぬということに強い恐怖感を覚える年代でもあるようです。

ペットが死んだ悲しみと同時に、自分の身近な人間や親、または自分が死んでしまった時のことを考えて、強い不安に襲われて泣き出すこともあるようです。

10歳以上の子どもは十分な理解がある

10歳以上になると、お子さんでも死の概念を十分に理解できるようになっています。生きているものはいつか死ぬということは分かっています。よって、亡くなったペットには永遠に会えないということも理解しています。そのため、深い悲しみを抱え、感情が不安定になることもあるようです。

分かりやすい言葉で死を伝え、悲しみを吐き出させることも大切

ペットを飼っている限り、寿命や病気などで死を迎えることになります。悲しいことですが、飼い主として避けては通れないことです。ご家族様も大変お辛い心情の中、自分自身もペットちゃんの死を受け入れ、お子様の心のケアも必要な場合があるでしょう。

死を理解し受け入れられる年齢はそれぞれですが、全ての年齢にいえることは、分かりやすい言葉で死を伝え、お子様の気持ちに寄り添い悲しみを共有し、話を聞いてあげることが大切かと思います。向き合うことで少しずつ、生や死を素直に受け入れてくれると思います。

ペットの死を伝えている時に、悲しくて話を聞きたくない!ということもあるでしょう。そんな時は、無理に伝えようとせず、まずは悲しみを吐き出させてあげることの方が大切です。

お子さんなりに、少しずつ受け入れる心の準備をしています。ペットちゃんにもう会えないという事実から目を背けてしまう時があっても怒ることなく、お子さん自身の感情を受け入れてあげましょう。

 

訪問火葬のそよふくでは、お子様もご葬儀・ご火葬に参列することが可能です。

お立会いを強制するべきではないと思いますが、お子様にも大切なペットちゃんとの最期の時間を見守っていただき、旅立ちを送り出し、追悼する機会をもっていただけたら、お亡くなりになったペットちゃんにとっても何よりのご供養となり、ご家族様皆様にとっても死について考える貴重なお時間となるかと思います。

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