ペットが亡くなったら

冬場なら亡くなったペットとゆっくりお別れできますか?遺体保管の方法

万が一ペットちゃんがお亡くなりなってしまった時、ご火葬までの時間をどのように安置すれば良いでしょうか。

暑い季節の夏場であればすぐに、火葬も考えたけれど、冬の時期であれば火葬までのお別れの時間も少しゆっくりできるのでしょうか。どのくらいの期間ならペットの遺体を安置しても大丈夫か心配になられてお電話くださる方もいらっしゃいます。

『家族が揃うご葬儀まで日があいてしまう…。』

『気持ちが落ち着くまでもっと一緒にいたい…。』

季節やお部屋内の温度によってもペットちゃんのご遺体の安置の仕方や衛生的な環境下で過ごせる日数も異なります。

ここでは、ペットちゃんがお亡くなりになられてご火葬までの間、ご自宅で安置される際の適切なご遺体の保管方法と、冬場であれば実際どれくらいの期間ペットの遺体を安置しておけるのかについてご説明いたします。

ペットのご遺体の適切な安置方法

①固く絞ったタオルなどで、ペットちゃんのお身体をきれいに拭いて清めてあげましょう。

 

②ご遺体の傷みの進行を抑えるため、直射日光があたらない 涼しい場所に安置します。

 

③バスタオルなど綿の素材のもので包んであげます。

 

④冷気が逃げないよう保冷効果の良い箱に納めてあげます。

 

⑤ビニール袋に入れた氷やアイスノンなどの保冷剤をタオルに包んで頭部・胸・脇の下・お腹の辺りにあてて冷やします。

(保冷材はお身体のサイズにあったものご用意して下さい。)

ご安置の際、亡くなったペットちゃんの体から排泄物や、薄いピンク色の液体、血管やリンパ管が破れることによる出血が見られることがあります。

可能であれあ、お口元、お鼻や肛門部分を脱脂綿やガーゼ、ティッシュペーパーなどで押さえ、ペット用シーツや処分しても差し支えないタオルなどを敷いてあげるなどして綺麗にしてあげると良いでしょう。

冬場と夏場の環境の違いと火葬するべき判断基準

ペットちゃんのご遺体の保管は季節やご安置する場所の環境や温度、亡くなったペットちゃんのお身体の状態などによって腐敗の進行度合いが変わってくるため一概に何日なら遺体を安置していても大丈夫と断言することができません。

ただ、身体の腐敗の進行の度合いは夏場の方が冬場よりも明らかに早く、早めにご火葬をすることをお勧めしています。

腐敗を早める要因としては外気の温度、湿度、ハエ等の虫の発生が挙げられます。

夏場では当日でも虫が臭いを嗅ぎつけて寄って来ますが、冬であればそもそも虫がほとんど発生しないため室内にそのまま寝かせていても大丈夫な場合もあります。

腐敗の進行度合いに影響するその他の要因としては、体重や外傷の有無、環境の衛生状態などです。体重が重ければ一般家庭で、体全体を保冷することが難しくなるため衛生的に保管することは大変になります。

また、外傷があれば、そこからも進行が早く進み、虫も早く寄って来てしまいます。

ご火葬するべきという最終決断はご家族様の主観によるところも大きく、身体の臭いや容姿の変化を見つつ総合的に判断されることになります。

夏場上記の基本的なご遺体の保管方法で対応する場合は、できるだけ保冷剤とエアコンを併用しご安置されることをお勧めします。気温が高いと保冷剤が溶けるのも早いので、こまめに交換してあげましょう。

冬場のペットちゃんの遺体安置できる期間

夏場と比べて涼しい冬場は、室内外の気温が低いため、ご遺体の傷みの進行も遅くなるので多少の時間をかけてゆっくりとお別れができる時期です。

火葬の日取りはその子のご様子を見ながら個別に判断されるべきですが、一般的な目安として、

上記の方法で保冷剤や氷でお身体を冷やし対応した場合、

夏場ですと1~2日にご火葬されるのが目安です。

冬場はお身体の小さな小動物やペットちゃんの場合、4~5日ご自宅で安置しても大丈夫なことが多いです。

ペットちゃんとの最期の時間をゆっくりと過ごされご火葬をご依頼くださるご家族様もいらっしゃいます。

しかし、暖房の効いたお部屋など暖かい場所でのご安置は、暖かい季節と同じ温度となってしまいますので冬場でも、涼しい場所にご安置されるよう注意が必要です。

冬場と言ってもご遺体は傷みが少しずつ進行し、ニオイが出たり、虫が寄ってきたりしますので、ご遺体を長時間安置する場合には、十分に準備をしましょう。

また、ペットちゃんに傷などの外傷がある場合は、その部分から傷みの進行が進みやすくなるために、早めにご火葬されるのがよろしいかと思います。

保冷剤などは溶けてきたら出来るだけこまめに交換しましょう。

保冷剤は約6時間は3時間で冷やす効果が薄れてきます。

気が付いたら交換する事をお勧めします。

ペットの葬儀までドライアイスを使う場合

通年を通して保冷剤や氷での対応の他、ドライアイスの使用方法がございます。冷却能力にも優れ氷や保冷材に比べ保管には非常に有効かと思います。

タオルなどでドライアイスを包み、頭部・お腹の両脇・腰の辺りにあてて冷やします。ペットちゃんのお身体全体が冷えるように配置し安置します。バスタオルなどでご遺体全体を包み込むようにすれば冷気が逃げにくく、保冷効果が高まります。

ペットちゃんのお身体の大きさや環境等で変化はございますが、小型犬や猫ちゃんの場合、1㎏~1.5㎏のドライアイスで約24時間の保冷効果がございますが、小さな子や痩せている子はお身体ごと凍ってしまうこともあるようです。

保管は夏場ですと3~5日、冬場で5~7日程の安置が可能です。しかし、ドライアイスが無くなれば交換が必要なことと取り扱いに分な注意が必要です。

ドライアイスを扱う際にはよく乾いた軍手を使用し、直接手で触れないようにしてください。特に濡れている手でドライアイスを触ると大変危険です。

なお、二酸化炭素ガスの充満を避けるため、安置するお部屋は必ず定期的に換気を心がけてください。

ドライアイスから出される二酸化炭素ガスを高濃度で吸入してしまうと中毒を起こし、窒息あるいは酸欠に陥ってしまう危険性もあるので注意しましょう。

ドライアイスの販売場所、購入方法は?

ドライアイスは保冷剤や氷と違い、スーパーやコンビニなどの小売店で販売しておらず、簡単には購入できません。

ただ、最近ではスーパーなどでは生鮮食品や冷凍食品を購入した際に、小さなドライアイスや機械で噴出されるパウダー状のドライアイスがサービスでついてきますが、一般的には大量にはもらうことができません。

また、製氷店などでも販売しているようですがお近くに店舗がなかったりすると購入までに時間がかかってしまい、大切なペットちゃんのご遺体の変化も進んでしまいます。

ドライアイスの購入は主にインターネットからの入手が主流になっているようです。

「ドライアイス販売店」や「ドライアイス購入」などと検索するといくつかのインターネットショッピングサイトや販売店舗が検索できるかと思います。

次の日に届くものがほとんどなので、届くまでの間は保冷剤や氷、スーパーなどでもらえる少量のドライアイスなどで対応して待たれるとよろしいかと思います。

いわき市でドライアイスを購入するなら

・丸仲商店

住所:福島県いわき市内郷御厩町2丁目65

電話:0246-26-3322

※個人顧客へも1㎏~販売対応してくださるとのことですが、下記の営業時間内に電話にて一報入れてから訪問されることをお勧めします。

午前8:30くらい~11:30

午後13:00~17:00

ペットの長期間有効な安置方法『天使のつばさ』

ペットちゃんのご遺体専用の防腐、抗菌効果のある特殊バッグを使用する方法がございます。弊社でもペットちゃんのご遺体を衛生的に安置するために「天使のつばさ」という特殊なエンジェルバッグをご提供しています。

エンジェルバッグは、防腐剤や抗菌剤を含有した三層構造の特殊素材と完全密閉チャックにより、氷や保冷剤などを用いることなくご遺体の傷みを遅らせ衛生的に安置することができます。環境等にもよりますが、夏場でも長期間(2~3週間)、衛生的にご遺体を保管することができます。

また、ご火葬の際にはそのままご火葬炉にお寝かせすることもでき、ご火葬まで時間がかかる場合やペットちゃんとゆっくりお別れしたい場合にも安心です。

家族の一員として共に過ごしてきた愛しいペットとの別れはとても辛く、悲しいことと思います。

“この子と離れたくない”“直ぐに火葬なんて考えたくない”というお気持ちもあるかもしれません。

季節に適したご安置の方法を知っていれば、急いでご火葬をしなくてもご家族様のお気持ちが落ち着くまでご安置していただいて大丈夫なのです。ゆっくりお別れをなさっても良いですし、ご火葬する日をご家族様、ご友人の皆様が立ち会える都合の良い日に合わせることもできます。時間があるということはお気持ちにも余裕ができ、最善のお別れを迎えられるのではないでしょうか。

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ご葬儀はペットちゃんにしてあげられる最期のひとときです。感謝の気持ちを込めて優しいお見送りを…


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