「旦那の実家のペットが亡くなったのだけれど、どうしたら良いんだろう・・・?」
そよふくの姉妹店、ふくふくやまでは女性スタッフが中心となって通販運営をしているので、女性視点でのお悩みをお客様から多く相談されることもあります。
また、そよふくを通じてペット葬儀を体験された方達のお話をうかがっていても、よく「お嫁さん」からのご相談をいただきます。
旦那様のご実家で飼われているペットちゃんが亡くなったときに自分はどう対応したら良いのかを悩む場合が多いようです。
本記事では、お嫁さんや仲の良かったお友達といった立場の人が、ペットを亡くされた方に対する方への接し方や声かけをどうするのが良いのかと言ったアドバイス、ペットちゃんの葬儀にどんなものを持っていくと喜ばれたりするものをご紹介いたします。
弊社のスタッフが実際に見てきた様々なケースや体験が元になっている記事なので参考になさってみてください。
もくじ
まずはお悔やみの言葉を
ご実家で飼われていたペットちゃん。きっと、お子さんたちが独立されて家庭を持ったり、離れて暮らしたりしてご夫婦二人の生活に戻られたご両親にとって、いつも夫婦共通の話題として話の種となり、笑顔の源、心の支えとなってくれていた存在だったと思います。
大切な家族の一員を失った方の心をお察しして、まずはお悔やみの言葉をかけましょう。
ご家族様との普段の距離感によって、メールでも、電話でも良いと思います。
かしこまったお悔やみの言葉をかけにくいときには、やさしい言葉でご家族様に言葉をおかけするのが良いでしょう。
以下は一例ですので参考にしてください。
「○○ちゃんの訃報を主人から聞きました。実家にお邪魔するたびに、私たちをやさしいまなざしで迎えてくれたこと、ずっと忘れません。」
「お義父さん、お義母さんのもとで暮らしてこられて、きっと幸せだったと思いますよ。」
「お義母さんたちも、ご心労で体調を崩されないよう過ごしてくださいね。」
一緒に悲しみを共感する言葉や、自分たちとペットちゃんとのエピソードや、見送られた義両親の体調を気遣った言葉が良いと思います。
火葬に立ち会う場合にはお花を持参する方が多い
「○日の□時から、訪問火葬を呼んでいるからよかったら来てね。」
「いついつに○○のペット葬儀場へ行くから、良かったら一緒に見送ってあげてほしい。」
など、ペットちゃんの葬儀への立会いのお誘いをいただくこともあるでしょう。
ご都合が合うのであれば、お花(生花)を持参してお伺いすると良いでしょう。
お花の場合は、火葬炉に一緒に納めることもできますし、その後の祭壇に飾るのにも利用できます。
必ずしも仏花ではなくても大丈夫です。
「○○ちゃんのイメージで作ってもらいました」と可愛らしいブーケを持っていくと、喜んでもらえることでしょう。
お悔やみの贈り物はどんなものがある?
住まいが実家から遠方で、ご火葬に立ち会うことができない場合には、後日お悔やみの贈り物をする方も多くいらっしゃいます。どんなものが喜ばれているか、予算も含めてご紹介いたします。
お写真を現像したアルバムやお手紙(予算:1000円以下)
ご実家に遊びに行った際に、ペットちゃんを撮影したお写真や、お子さんと一緒に撮ったお写真がスマートフォンに保存されていませんか?
データではなく現像をして手元で見られるようにして、メッセージを添えてお贈りするのも、素敵な贈り物になると思います。
お線香やロウソクのセット(予算:1000円程度)
ペットちゃん用の小さなお線香や可愛いロウソクのセットもございます。
お仏壇があるご実家の方は、お線香やロウソクをつける習慣があるかと思うので、ペットちゃん用としてお届けするのも良いでしょう。
虹の橋の絵本 (予算:1800円程度)
ペットを亡くされた家族の間で広まっている「虹の橋」のものがたり。言葉では表しきれない励ましの想いが詰め込まれた、家族の心に寄り添う絵本です。
ふくふくやまでは、虹の橋のものがたりの世界観を1冊のミニ絵本に表現して製作しています。
名入れのメモリアルグッズやお花(予算:2000~3000円程度)
ペットちゃんのお名前が入ったメモリアルグッズも喜ばれるでしょう。
命日やお誕生日を入れられるものもありますが、贈り物としてお届けするのであれば、ペットちゃんのお名前の漢字やスペル、お日にちの間違いに十分気を付けてオーダーをしましょう。
お花も喜んでいただけると思います。生花やアレンジメントも良いですし、最近ではプリザーブドフラワーやハーバリウムなど、ずっと飾っておけるお花もあります。
ペットが亡くなった時にしてはいけないこと
旦那さんの実家のご両親に対して、励ましのつもりでも、不用意な言動によっては傷つけてしまったり、関係を悪くしてしまったりするきっかけにもなります。
何も声を掛けない。スルーする ×NG×
センシティブな出来事の場合、声をかけたり励ましたりということに、言葉を選びにくく躊躇してしまうこともあるでしょう。
「敢えて何も言わずに、今度会った時に普段どおり接すればいいかな」
とも思いがちかもしれませんが、全く言葉を掛けないというのも、あまり良くありません。
人によっては『あの人は一緒に悲しみを分かち合ってくれない』と思われてしまいます。
ほんの少し気づかいを見せてくれると、
「うちのペットのことを大切に思っていてくれたんだな」
と声を掛けてもらった側も喜ぶのではないでしょうか。
最期の様子を根掘り葉掘り聞く ×NG×
義両親が話を聞いてほしい場合は傾聴することで気持ちが落ち着くのかもしれませんが、悲しみが大きくて思い出すこともつらい時には、身内でも最期の様子や詳細は聞かれたくないものです。
義両親の様子を見て、心情を察して、言葉をかけたり耳を傾けたりするほうが良いでしょう。
言ってはいけないこと言う
「(元気が取り戻せるなら)新しいペットを飼ったらどうですか?」
良かれと思っての提案だとしても、ご家族の心理状態によっては、すぐに新しい家族を迎え入れたいと思えない場合も多くあります。ペットちゃんでも、その子の代わりはいません。
実際に、実の息子さんが無理やり仔犬を連れて実家に行き、両親に「今度はこの子を飼いなよ」と励ましのつもりでしたことでも、拒絶されてしまったという例も聞きます。
「(自分の子供に向かって)これからは、じいじとばあばを独り占めできるね」
これからはもっと、孫ちゃんとの関わり合いをもって元気になってほしいという励ましのつもりで、元気づけようと言った一言でも、「うちのペットが死んだことを良かったと思っているの・・・?」と誤解を招きかねません。
遠くの孫より近くのペットという方も
「孫より毎日傍にいるペットのほうが可愛いね。」
葬儀に伺うとこんな胸の内をおっしゃる方も多いです。
でも本心はきっと、お孫ちゃんだってとても可愛いのです。
大変な思いをして出産をして、義両親にお孫さんの顔を見せてと、
頑張って育児をされているお嫁さんにとっては辛辣かもしれません。
でも、人と動物の垣根を越えて、血のつながりも超えて、
一緒に暮らせばペットちゃんだって義両親にとっては優劣付けがたいくらいかけがえのない存在なのも事実だと思います。
その気持ちを察して、
「孫くらい目に入れても痛くない存在を失った」
と言う方の心に寄り添った言動ができれば、
ペットの死という悲しみを乗り越えて、より家族の絆も深まることと思います。